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あるが侭に・・・

あるが侭に・・・

震撼






震撼





真冬の世界に時に現れる穏やかな日差しが
僕にあなたを思い出させる。
世界は闇に包まれ 夜は雷鳴に振るえ
ひそやかに愛をはぐくんだ僕たちの日々を
崩そうとしていたあの頃。

悲しみ包まれたあなたに差し伸べた手は
まだ未来に自信が持てなくて
ただ宇宙を仰ぐばかり。
風にさらわれたたずむことさえ許されず
生き急ぐ世界の中で僕とあなたはゆっくりと
平穏の彼方に覗くあの穏やかな日差しを求めている。

未来への希望を捨てずにひたむきになるのも
時には必要だ。
時計の針の音が僕たちの暮らしに蔑みを奏でない様に
僕たちは寄り添い、抱き合い
この瞬間を煌きへと誘おう。

決して涙を見せなかったあなたが見せた
あの時の一滴を
僕は忘れない
忘れてはいけない

あなたが流した涙に描いた僕の未来への願いが
二人の生きている証なのだから



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